末期がん患者の家族はどんな感じなの?

ステージ2の乳がんを治療できる病院が遠く、予約してあっても待ち時間がかなりありました。
車で病院まで1時間半、混雑時には2~3時間、検査は余り待たなくてすんだものの、診察の順番待ちで1時間朝、家を出てから帰って来るまでに1日がかりでした。
そんな状態ですので 本人はさらに具合が悪くなる…これの繰り返しでした。
抗がん剤の投与は点滴で あまり入院をさせてもらえませんでした。
また 介護保険制度を利用しようと(車椅子を借りたかったので)申し込みましたが、「若い(40代)人の場合は条件が厳しいですよ」と根掘り葉掘り…
申し込みをしても 面談をしないとダメということで 連絡待ちだったのですが、ほぼ毎日のように病院に行くので都合の合う日がなかなかなく、結局借りられませんでした。

解決というか、結局著しく具合が悪くなってしまい、緊急入院という形で落ち着きました。
判断されたポイントは、本人の具合が悪いのはもちろんのことですが、家族まで共倒れしないようにとのことだと思います。
がんが進行し、放射線治療等で脳が腫れてしまい、おかしな行動をとることが多くなり、それが危険と判断されたのだと思います。
症状としては通院途中の車の助手席で走行中にも拘わらず、サイドブレーキを引く、車のドアを突然開ける。
深夜2時過ぎに大変だと大騒ぎして家族を起こす。(大変なことは何も起こっていない)等です。
車椅子のレンタルについては、結局借りることは叶わず、人を頼んで病院の車椅子を借りて、駐車場まで持ってきてもらい乗せる、家からは入口ぎりぎりまで車を寄せて、二人で乗せるというかたちをとりました。

病院が混んでるのは仕方のない事ですし、皆さん具合が悪いのも一緒です。ですが、つらそうな様子だった場合には、すぐに看護師さん伝えた方が良いと思います。
ベッドで休ませてもらえて、そこに先生が診察にきてくださることもあるので 本人も少し楽ですし、家族も安心できます。
また、家でおかしなことを言ったりおかしな行動をとったり、そういった場合は必ず先生にお話ししたほうがいいかと思います。
介護保険については、病院側でもすぐに申し込むようにと使えますよと教えてくださったのですが、これはあまり当てにならないです。
2回目の面談の連絡が入ったのは最後の入院をした時でした。
末期がんの患者を支える家族は本当に大変だと感じました。お金、時間、体力の3つがとても重要になりますが、一番大切なのは無理しすぎない事です。
自分が倒れてしまっては、本末転倒。患者本人もそれを望んではいませんから。